コンクリートについて

 「コンクリートについて」と、題したが何ついて書こうか悩んでいる。書きたいことが沢山ある。その中でも、ユーザーが興味があることを考えた。やはり、欠陥であろう。と思った。以前、木造住宅についての欠陥住宅(木造建築の耐震性)(欠陥住宅について)を触れましたが、今回は、コンクリートの欠陥について、少し触れてみたいと思います。

 単純に原因から上げると下記の項目があると思う。
@ジャンカ(豆板)・・・・・・・砂利を覆うだけのモルタル不足が原因。
A充填不良(空洞)・・・・・・型枠の中にモルタルが充填されていないこと。ジャンカよりもひどい状況。
Bひび割れ・・・・・・・・・・・・乾燥、収縮、地震などによるもの。主に水分不足。
Cコールドジョイント・・・・・・打継ぎ部分におこる現象。最初のコンクリートと後のコンクリートの接着不良。
などなど。上げれば切りがありません。

しかし、上記について上げては見ましたが、基本的には専門用語ですので、いまいちピンとこないかと思います。ただ、この様な原因があって欠陥が発生すると言うことを覚えておいて頂けたら、建築をするに当たって役にたつと思います。なぜか、欠陥物というのは、ほとんどが人的要因で作り上げてしまう物だからです。ユーザーの立場から一言あることにより、施工者も気を付けるはずです。中には、設計者、施工業者を含め、営利目的で行っている業者もいますから、その点は、業者の選定において過去の物件などを見ておくのも方法です。

施工不良の問題では、身近な話題とし、数年前によく取り上げられた内容で、JR山陽新幹線の高架橋やトンネル内部の天井部分の落下があります。施工不良や疲労破壊などの問題が確認されている。施工不良では、海砂の使用が原因とされている。塩分を多く含む砂を使うと鉄筋を腐食させ、コンクリートの強度を激しく低下させることになる。建設後20余年で、ひび割れや落下などの問題を生じさせる要因となった。実際問題、その様なことが起こらない様にしなくてはいけない。

 最後に、コンクリート構造物と言う建物は、抜群の耐久性を持つとされている。しかし、施工不良により、耐久性が劣っている建物も沢山あるのが現状です。これは、設計者・監理者・施工者が一つになり、現代から無くさなくてはいけいと思っている。その中でも、ユーザー自身が興味を持ち、コンクリートと言う物を知ることも大事だと思ってます。


以上
2002.04.15
writing by dai−k

Essay Top
Home